
なぜネガティブ情報が拡散されるのか
YouTubeやSNSでは、時折「ドバイはオワコン」「ドバイ経済崩壊」といったネガティブな情報が拡散されています。
こうした“センセーショナルな言葉”は、目を引きやすく、再生数やクリック数を稼げるため、必要以上に誇張されて発信されがちです。
確かに、建設が途中で止まった不動産や、進出した企業がすぐに撤退してしまうケースなどを目にすると、「やっぱりドバイは危ういのでは」と思う方がいるのも無理はありません。
でも、それは世界中で起こりうるごく一般的な現象であり、ドバイだけが特別なわけではありません。
むしろ、そこから立て直す力やスピードこそが、ドバイという都市の“強さ”とも言えるのです。
データで見るドバイの“いま”
実際にドバイで暮らし、活動していると、日本国内で語られているような「終わった都市」という印象とはまったく異なる現実が見えてきます。
たとえば、「暑すぎて観光なんて無理なのでは?」という印象を持たれることも多いですが、ドバイ国際空港(DXB)は2024年に92.3百万人の旅客数を記録し、11年連続で世界一の国際旅客数を誇っています。

これは単なる一時的な成果ではなく、空港、観光、交通など都市機能全体の高度な連携と、政府の戦略的な誘致政策の成果です。
観光は今も、ドバイ経済において非常に重要な柱であり、高級ホテル、ショッピングモール、エンターテイメント、そして文化イベントなどを通じて多くの外国人観光客を惹きつけ続けています。
“本物”しか選ばれないドバイ市場のリアル

一方で、進出後すぐに撤退する企業が多いのも事実です。特に飲食業界では、UAE全体で1年以内に約60%が閉店し、5年以内には80%以上が撤退しているというデータもあります。
これは、ドバイが「なんでも売れる場所」ではないことを示しています。
むしろ、高所得者層が多いからこそ、商品やサービスに対する目は非常に厳しく、“本物”しか選ばれません。
「お金があるからこそ、本当に価値のあるものしか売れない」──ドバイは、そんな厳しい現実を持つ都市です。
また、文化や価値観の違いを無視したビジネス展開も、失敗の原因となりがちです。
日本では高評価の商品でも、ドバイではまったく通用しないこともあります。
これは市場の性質が違うことを理解せず、現地に適応した形で展開しなかったケースに多く見られます。
日本企業のアプローチ方法
だからこそ、私たちは“届け方”に徹底的にこだわっています。単に日本の商品をそのまま持ち込むだけではなく、現地の文化、宗教、生活スタイルに合わせて、丁寧にローカライズした形で届けることが必要です。
私たち KYOTO SEKAIE EVENTS は、単にイベントや展示会を開催するだけではなく、そこから継続的なビジネスにつながる“次のアクション”を生み出すことを大切にしています。
たとえば、イベント後の現地企業との連携、輸出入に関するサポート、中東全域への展開を見据えたマーケティング設計、さらには信頼できる現地パートナーの紹介まで、包括的に支援を行っています。
「出展して終わり」ではなく、「その後をどうするか」を一緒に考え、形にしていく──これこそが私たちの強みであり、他社との違いでもあります。
また、ドバイ経済開発局(DET)のキーパーソンと連携し、信頼あるネットワークを活用することで、日本企業がアクセスしづらいマーケットにもスムーズに参入できるよう支援しています。
日本の価値を世界に届けるために
私たちが目指しているのは、「日本の価値を世界に示すこと」
「届け方次第で、日本の価値はもっと世界に伝えられる」
そう信じて、これからもひとつずつ、ドバイという舞台で実績を積み上げていきたいと考えています。
知っているようで知らないドバイという都市で、「新しい日本」を一緒に形にしていきませんか?
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